服装を準備する前に知っておきたいベトナムの気候
ベトナムはインドシナ半島の東南端に位置し、国土は南北に長い「S」字状をしています。
このためエリアによって気候が全く違うということを、まず頭にいれておきましょう。
ベトナムの中で一番日本の気候に近いのが、首都ハノイがある北部エリアです。
5月~9月が雨期で日中は激しいスコールに見舞われますが、一日中降り続けることはありません。
6月~7月は気温が高く、かなり蒸し暑くなるので暑さ対策は必須。
一方冬場は氷点下にはならないものの冷え込むので、セーターなどの防寒着が必要です。
フエやダナンなどの中部エリアで注意したいのが台風の襲来です。数年おきに激しい豪雨による洪水被害が起きていて、鉄道などの交通網が寸断されたことも。
日本と同じく、8月~10月は台風情報を要チェックです。3月~8月は乾期で、とくに5月以降は厳しい暑さになります。乾季の間は半袖で問題ありませんが、9月から1月の雨期の間は夜が肌寒い上に、日中もぐずついた天気で気温も低いので注意が必要です。
一年を通して気温が高いのが、ホーチミンを代表都市とする南部エリア。
11月~3月が乾期で日中はカラッとした空気の中、強い日差しがふり注ぎますが、朝晩は爽やかさを感じるほどです。基本的に半袖で問題ありませんが、日差しが強い日は紫外線対策で薄手の長袖もあると安心です。
雨期にあたる5月~10月は2~3時間の強い雨、スコールに注意しましょう。夕方以降、黒い雲が広がってきたらあっという間に土砂降りになります。
▪️下着や靴下などの着替え(汗や雨で濡れることも考えて準備)
▪️半袖シャツ、Tシャツ(Tシャツは下着代わりにも使える)
▪️半ズボン
▪️長袖、長ズボン
▪️帽子、サングラス
▪️カッパなどの簡易雨具
▪️水着(泳ぐ予定があれば)
▪️ビーチサンダル
▪️襟付きのシャツやワンピース
▪️セーターやカーディガンなどの防寒着(冬場に北部に行く場合)
暑いエリアに行く際にうっかり忘れがちなのが長袖、長ズボン。飛行機の中をはじめ、現地での建物内、移動中のバスや電車内ではエアコンが効きすぎて寒い!ということがしばしばあります。
また寺院などでは、宗教上の理由から肌の露出が多いと入場できないことがあるので、必ず持参しましょう。
物価が安いベトナムでは、高級料理店でも比較的リーズナブルな価格でお料理が楽しめるのも嬉しいところ。その際、ほんの少しだけ服装に配慮しましょう。男性なら襟付きのシャツ、女性ならカジュアルなワンピースを一枚用意しておくと、どんなシーンでも慌てずにすみます。
▪️パスポート、航空券、海外旅行保険証
▪️現金、クレジットカードなど
▪️時計
▪️ハンカチ、ティッシュ
▪️ウェットティッシュ
▪️洗顔用具、基礎化粧品
▪️日焼け止め
▪️カメラ、携帯電話、充電機器
▪️プラグ変換器、コンセント変換器
▪️生理用品
▪️ガイドブックや本
▪️オペラグラス
▪️筆記用具
▪️パジャマやパジャマ代わりになる上下
▪️簡易スリッパ
ベトナム旅行で是が非でも必要なのがウェットティッシュ。露店はもちろんのこと、COMと書かれた大衆食堂に入ったらお皿、箸、スプーン、コップは必ず使う前にウェットティッシュで拭く!これがベトナムでは常識なのです。
一見失礼に思えるかもしれませんが、現地の人もやっていること。高級料理店以外では、堂々と拭いてOKです。
また女性は、もしもの時に備えて使い慣れた生理用品も携帯すると安心です。旅行では、体調が急に変わることもありますからね。
筆記用具は、表記されたベトナム語がわからないときに大活躍。書き写したメモを英語もわかる人に訳してもらえば、ちょっとディープなベトナムにも近づけるはずです。
またホテルの室内でいかにリラックスするかも、翌日に疲れを残さないためにとても重要なことです。ホテルによってはバスローブやスリッパがないことがありますので、代わりになるものを用意しておくと安心です。
ベトナムの通貨(ドン)は、成田空港内など限られた場所でしか両替できません。
一番最初の両替場所は現地に到着後、空港にある両替所(monay exchange)です。
ここでまずはホテルまでの移動分などを両替し、あとは街中の両替店でレートを確認しつつ両替というのがリピーターに多い手法です。
日本であまり経験することがないレート表の見方をあらかじめチェックしておきましょう。
レート表には、まず左側にずらっと各国の通貨が書いてありますので「Japanese Yen」を見つけます。
次にBUYとSELLの欄がありますが、日本円からベトナムドンに替える場合に見るのが「BUY」の部分。
日本円でベトナムドンを買いますよ、と覚えるとわかりやすいですよね。このBUYの数字が大きいほどレートがいい、ということになります。
▪️解熱鎮痛剤(ロキソニンS、タイレノール等)
▪️総合感冒薬(パブロン等)
▪️酔い止め(トラベルミン等)
▪️胃腸薬(整腸剤、下痢止め)
▪️絆創膏、湿布薬、擦り傷用の消毒薬
▪️虫よけ剤
▪️持病がある方は、持病用の治療薬(処方箋やお薬手帳のコピーも用意)
暑くて湿度の高い時期には、とくに感染症や食中毒に注意が必要です。食事ができないほど具合が悪くなったり、痛みがどんどん増すなど、明らかにいつもと違うという症状の際には現地外国人専用の病院などで診察を受けましょう。外務省のホームページで紹介している病院を参考にしてください。
▪️飲食は油断大敵
▪️虫刺されと川の水に注意
▪️強い日差しと脱水に注意
▪️貴重品の管理はしっかりと
食事では、生野菜や火が通されていない魚介類には寄生虫がいる可能性があるので要注意。水道水は衛生面では心配ありませんが、日本の水道水(軟水)と違い硬水のため下痢を起こしやすくなることが考えられます。とはいえ、蒸し暑いベトナムでは知らないうちに汗をかきますから脱水にも注意。ベトナム滞在中はペットボトルの水(ミネラルウォーター)で十分な水分補給を心がけましょう。冷たいドリンクやデザートに入っている氷も、お腹が弱い方はご注意を。
日本でもデング熱の感染が見られましたが、蒸し暑いベトナムでは虫刺されに一層の注意が必要です。
人気のトレッキングやクチトンネル、メコンデルタツアーなどに行く際には虫よけ剤を!
また地元の人が泳いでいても、河川での水浴びは避けてください。
衛生面とは関係ありませんが、市場など人混みの中ではスリに気をつけましょう。
またベトナムはマッサージを安く受けられるので日本人に大変人気ですが、荷物は必ず手元(目の届く場所)に置いておきましょう。
旅行は、どこに行こうかと計画を立て始めた瞬間から始まっています。ベトナムの場合、信号が変わった途端に洪水のように押し寄せるバイクの数に驚いたり、独特の食文化を尊重しつつも衛生面では配慮をしたり・・・。そんな経験もすべて含めてベトナム旅行の魅力です。
最後に、出発前には情報サイトで最新の渡航情報、現地情報を確認することもお忘れなく。では、いってらっしゃい!楽しい旅を。